プレゼン・フォー・ユーの冬優子の話

 

 

シャニマス2019年のクリスマスイベント、「きよしこの夜、プレゼン・フォー・ユー」の感想です。

このイベント、私はシャニを始めてから最初のイベントだったのですが、ざっとプロローグを読んでみたところほぼ全キャラが登場するイベントということを知り全員のキャラを掴んでからじゃないとできない!!!と考え、一通り全員のプロデュースを終えてからイベントストーリーを読むことにしました。(ちなみにこの時Rアイドルを全員プロデュースしましたが優勝したのは千雪さんだけでした…運が良かった…)

 

で、肝心のイベント内容なんですが、

おっ……苦い終わり方もするんだなシャニマス…!!!って驚きました。

私はミリもエムも兼業してるPなのですが、大抵の場合イベントストーリーではライブや公演の成功で終わるので、こう、「お仕事が成功しない」というのが珍しいような気がしました。

一応、全体を見れば社長の過去の因縁に現在のアイドル(そしてこれからの未来を創っていくアイドルたちとプロデューサー)が決着をつけた、という意味では「達成できたこと」はあるのですが。

社長の過去の亡霊のことなど知らないアイドルたちとプロデューサーからしてみれば今回の「マラソンリレーで海外ロケのプレゼン資料を届ける」という試みは失敗しているんですよね。

で、このストーリーのキーが誰だったかなというとやはりあさひと冬優子だったのかなと。

あさひがサンタにプレゼントを届けるという提案をし、それを全員が了承をしたけれど、スケジュールはギリギリになってしまい、それを補うためにラストチームの一員の冬優子が足を引っ張ってしまった(と本人は思っている)

 

ストレイライトランでもですが、冬優子があさひが自由にやった結果の後を継ぐをするという展開が同じですね…これ以外のイベでも同様のシーンがあるのかな。でもストレイライトランのラストの海でのイベントでも、このプレゼントリレーでも、冬優子は結局「負け」ているんですよね。出来レースを実力で負かすことも、リレーを制限時間までに届けることもできなかった。

でも、終わった後の冬優子は笑うことができていて、それは冬優子自身が途中で「逃げ出す」という選択肢をしなかったからじゃないかと。

 

冬優子は今まで、うまくいかないことがあれば逃げてしまう人だった。実際、有名カメラマンとの仕事がうまくいかず、Pに素性がバレた時も審査結果を聞きに来ずバックれていました。前にイベントを読む前に全員プロデュースしたと書きましたが、こんなことしたのは冬優子だけでした。

 

でもこの時の冬優子は逃げ出さなかったんですよね。樹里ちゃんの「みんなにプレゼントを預けて後から追いつけばいい」「アタシも一緒にいる」っていう甘言(とあえて言いますが)に乗らなかった。アイドルの「ふゆ」はうまくいかないことに逃げ出したりしないし(そう決めたし)、そもそも負けず嫌いの冬優子がそんな言葉をかけられて燃えないはずがなかった。

だからメイクが崩れてボロボロの顔になっても、最後まで走りぬいた。

そんな黛冬優子の姿を見て、「すごい顔」だと感じ、それを探求し始めるあさひ。

ちょっとずつですが、人間的に成長していってるんだなぁということが感じられて良いイベントだったなぁと思います。

 

願わくば黛冬優子が、あさひや愛依や仲間のために戦って、今度こそ「勝つ」ことができる日が来たらいいなぁ…と思います。

 

 

 

 

追記

ところで樹里ちゃんの冬優子への声かけを見ていて、もともと優しい子だなーとは思っていたんですが、なんか優しすぎる?というか、冬優子の本性を知らなかったとはいえ樹里ちゃんにも昔こういう、「頑張れる子」と「頑張れない子」の確執を感じたのかなーと思ったりしました(と言いつつお正月イベで仲良くしててそれはそれで良かったんですが…!